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執筆者の写真佐藤直樹

Rhythm Travelerが好きな理由

ドラムを始めた理由は、

当時私はクラスや塾でいじめに遭っていて、受験のストレスもあり不登校な時期がありました。そんな中母親が、「近所に合気道とドラムのレッスンあるけどどっち習いたい?」と聞いてきたのが始まりでした。合気道や空手といった格闘技の道場は、私のいじめっ子やその親が習っていたり、道場の師範だったりしていたので、ドラムを習い始めることにしました。


最初はそんな事から始めたドラムですが、中学受験もあり、そこまで本気でやってはいなかったです。中学の時もなんかやってるレベルで(サボりながらも)ずっと続けてました。

高校に入ってからバンドを組み始めました。

いざ、バンドで演奏してみると、とても楽しかったのを覚えています。まぁ、学年でドラム叩けるのも自分だけだったし、そんな自分のアイデンティティ、専売特許みたいなものに優越感に浸って満足していました。


そんなこんなで大学に入り、

高校の頃のバンドメンバーとも離れ、新しい生活に入っていきました。そこで私に転機が訪れたのです。そう、スマホを所持するようになったのです。

今までガラケーしか持ってなくて、LINEやTwitterをやっている友達を傍目で見ながら、今だEメールでやりとりをしていた私が高校卒業後、初めてスマホを持ったのです。


スマホを持って最初にした事、それはTwitterでした。

Twitterだけは親に内緒でパソコンでアカウントを作って少しだけやっていたので、使い方は大体知っていました。

そんなTwitterの中で気になったものを見つけました。


"菅沼孝三 100人ドラム"

リンクを押すと問い合わせフォームやらお知らせやらいろんなものが出てきて、ガラケーでウェブといえばEメールしか知らなかった人にとってはびっくり。

慣れない手つきで問い合わせフォームに自分の個人情報、振り込みなどを行いました。おそらくスマホデビューしてから1週間後だった気がします。(めっちゃ緊張したw)

そんなこんなで手続きをして、開催日が9月上旬。あと、ドラムセット(スネアのみも可)を持っていく必要があったので、ドラムセット、交通費等を工面する必要がある。今4月だから残り約5カ月、給料4回払いでお金を工面しなくてはならない。ここで私の人生初バイトをすることになったのです。


勿論、今までバイトなんてした事はありません。(高校がバイト禁止だった)

なのでお金を稼ぐ事に関する知識は全く0でした。税金はおろか、銀行での金のおろし方も知らない人だったので、友達や親から聞いて、バイトはGoogleで「バイト 募集」と打ったら求人が出てきたのでポチってました。この時もまさかこんな小さな端末でSNSだけでなく、手続きや求人の応募までできるのかと感心をしてしまいました。

バイトに応募して面接というものを初めて行い、(応募すればだれでも働けると思っていた笑)とにかく派遣やカラオケのキャッチといった仕事を経験しました。


100人ドラムが開催される六甲アイランドへの交通費は、往復で5万程度、さらに持ち運びができるドラムセットを探さなくてはならず、その中でも一番安いもの、この5カ月で稼げるくらいの値段のものを探さなくてはなりません。そこで見つけたものがリズムトラベラーでした。


ただでさえ高いドラムセット。ましてや持ち運びができるという機能性までついたものならどれだけの年数費やして稼いでも手に入らないのではないか。

そう考えていましたが、なんと運よく目に留まったそのドラムは4~5万という値段で、タムタム、バスドラ、スネア、フロアタム、バスドラ、ハイハット、クラッシュといったドラムセットと言っても申し分のないラインナップでさらに別売りでライドシンバル、スツールを購入してあわせても7万は越えないほどの驚くべきコスパ力。

交通費合わせて大体10万円程度必要だと目算を立てたところであとはがむしゃらに働けばいいい。そう思っていました。


時が経ち、7月に入り、

そろそろリズムトラベラーを買うお金ができてきた頃なので、横浜、渋谷、秋葉原のドラステ、イシバシ楽器を見て回っていましたが、なんと残酷な事実を告げられてしまうのです。

「リズムトラベラーは7月に生産終了し、現在店舗にある在庫のみとなってしまいます。こちらの店舗にはございませんので、他の店舗からの取り寄せとなりますが、9月下旬ごろとなります。」

絶望しました。買えるお金があっても買うものがなくなってしまえば意味がない。私は血眼になって必死に店舗を回り、どうにか8月下旬までに届くようにしてもらえないか説得しましたが、なかなかうまくいきませんでした。当時はサウンドハウスや楽天といったネットショッピングのやり方を知らなかった為、(クレジットカードを作らなければネットで買い物ができないと思っていた)一つ一つ足を運んで数時間店舗で粘っていたこともありました。そしてついに自分の家の近くの島村楽器に「現在お店に展示してあるものだけが最後の在庫」といわれ、即購入。何とか8月中に間に合いました。しかし、展示してあったものの為、ソフトケースはついておりません。そのソフトケースだけ、渋谷のドラステに売っていたので購入しました。


ギリギリの予算での装備と期待に胸を膨らませ、前日。

右手にはリズムトラベラー、左手にはツインペダル、シンバル、ハードウェアケースを載せたキャリーカートを引き、改札をなるべく広いところを通りながら、エレベータを使いながら移動をしておりました。




夜22時に横浜を発ち、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号で姫路まで向かいます。寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号は片道で横浜~姫路まで13,370円。新幹線で新横浜~姫路まで行くと自由席でも15,180円と新幹線より安く、ホテルを予約する必要もないので、これも非常にコスパの良いルートを選びました。

ノビノビ座席というカーペットにじかに寝るスタイルで、毛布とシーツのみのとなりとの仕切りもない最下等の寝台で横になりながら、明日の100人ドラムへついに自分も行くんだなあと緊張しながらもいろんな初めてが多くてぐったりとしていました。




そして当日、

台風の影響で空模様が微妙な感じに。私が現地入りした時には誰もおらず時間をつぶしていました。人がある程度入ってきた中で、あの有名な菅沼孝三さん、川口千里さんが車で現地入りし、本物を見た事でめっちゃテンション爆上がりなのを抑えながらも、100人ドラムのホームページを確認すると、悪天候のため少し様子を見るとのこと。


結局天候は悪化し、雨脚も強くなってきたので室内でスネアでの演奏で参加することになりました。

100人ドラムはスネアだけでも圧巻で、孝三さんや千里さんの生ドラムもやばかったです。(語彙力崩壊)



その日雨が止むことはありませんでしたが、スケジュール通り100人ドラムは終え、帰路につくことになりました。





現在は、

100人ドラム参戦の為に購入したリズムトラベラーですが、彼の役目はまだ続きます。この後も大学の文化祭や野外の練習、別のバンドのライブでセットの一部を使うなど、持ち運べる機能性を活かし、現在もいろんな現場で活躍しております。


リズムトラベラーだけでなく、持ち運びができるドラムはTAMAのカクテルキッドやPearlのリズムトラベラーライト、最近ではFoldrumなど多岐にわたってドラム市場に存在感を示しており、プレイヤーの方からも多くの支持を受けております。



























ドラムを始めるきっかけから長々と話してしまいましたが、

私にとってドラムセットの中で一番ルーツであり、人生で初めてを与えてくれた存在がリズムトラベラーです。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

















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