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執筆者の写真佐藤直樹

【ドラマー必見】ドラムの持ち運び方

バンドをやっている人なら分かる事だが、よくカートをガラガラ引っ張ってスタジオに入る人がいる。ギターやベース、キーボード、ドラムをやっているという人なら聞いたり見たことがあるだろう 。このカートやキャリーケースをガラガラするのは、自分の必要な機材をスタジオに持ち込ん でセッティングするためであるが、初めて機材を購入した際、持ち運ぶにはどうしたらよいか、どのような事に気を付けなければいけないのかという事がはっきりできず、また、周囲からの視線など不安な部分が多いだろう 。今回は、そのドラムの持ち運び方を自分なりに説明したい。 ①組み立て


 まず、荷物をカートに組むところから始める。今回はPearlのRhythm Traveler(リズムトラベラー)Version 3Sとシンバル類(ライド、ハイハット、クラッシュ)を使う。リズムトラベラーは購入時にスローンとライドが付いてこない為、別で購入しなければならず、そうなると大きいキャリーケースとは別にシンバルを入れるケースが必要となる。また、ハードウェアケースもキャリーケースに固定する事ができるが、心配な人は肩に掛けるか、カートに積むのをおすすめする。自分は肩掛けのベルトがちぎれてしまい、キャリーケースに固定すると片手が痛くなるのでカートに積む事にした。組み方については、積む機材とその人の組み方によって多種多様ではあるが、一つ言えることはカートと機材を絡ませるように固定した方がいいという こと。移動中ちょっとした振動で機材が少しずつ動いてしまうことがあるので、ただ機材とカートを取り囲むように固定するだけだと、機材がカートから落ちてしまう。なるべくカートの支柱にベルトを巻き付けるように固定して、互いのハードウェアケースの取っ手も繋げるようにするとより結束感が増す。 ②移動時


 歩く時は、よっぽど体力がある方は別だが、数mおきや目印を見つけて邪魔にならないように休むといいだろう。交代で持ち手を変えて歩くと疲れない。また、曲がる時は外側の車輪が人の足や障害物に当たらないように注意。内側も人の流れに気をつけて内輪差(カーブを曲がる際に、回転中心側(=内輪)の前輪と後輪が描く円弧の半径に生じる差のこと。)で巻き込み事故が起きないよう気をつけて。

https://www.youtube.com/watch?v=mSnA77nmlZ0 

③エレベータ


 ドラムはエレベーター内のスペースをたくさん取るので、エレベーターに乗る際は人数が少ないタイミングを計るのが重要。最初にボタンを押したら降りてくる人の為に機材と身体を端に寄せよう。エレベーターに乗り込んだら、身体を降りるドアに向け、荷物を後ろにする。この際周りに人がいたら迷惑にならないよう荷物の中心を軸としてその場で回すようにしよう。反対側にドアがあるエレベーターもあるので、進行方向を確認して回すようにしよう。 https://www.youtube.com/watch?v=vTl_57FfSrw&t=2s

④エスカレータ


 エスカレーターに昇る時は、車輪がきっちり階段の奥に来るようにしよう。この際もし、階段から荷物の車輪が外れると荷物が階段の上を滑り、下にいる人が大怪我をし、とても危険!!なのでエスカレーターに乗り込む際に階段の黄色い線のちょっと先に車輪を置く感じでタイミングを見るといい。また、それでも不安な場合は、取っ手か荷物を固定してる紐をつかむといい。今回は前に荷物があるので、車輪が黄色い線からちょっとはみ出てもいいので、荷物の先が階段の奥にいくようにする。降りる際は先に前の荷物を倒し、後ろの人がつっかえないように、エスカレーターの引き込み口が来るうちに後ろの荷物を倒す。一方、下る時は自分の前の荷物をきっちり階段の奥に来るようにし、後ろの荷物の先が階段の奥にいくようにする。降りる時も同様である。自分がいる階段より下にある荷物が危険なので注意が必要であるということは絶対に覚えておこう!!また、エスカレーターはエレベーターと比べ危険が多いことので、頻繁に使うのはやめよう。


https://www.youtube.com/watch?v=NLrXSXcjSYU&t=3s

⑤改札


 改札に入る場合は、一旦柱や壁際に荷物を置いて定期券を買う準備をしよう。余裕 があれば、歩いている時やエスカレーター、エレベーターの待ち時間等に準備するのもいい。しかし、ここでは定期券だけでなく人の流れを見て空いている、あるいは幅の広い改札があるかタイミング を見る必要がある。改札の前に来たら、定期券をタッチし、幅に気をつけながら荷物を移動する。改札機には人が通るのを認識するセンサーがあり、タッチした後センサーの前を通る分はゲートは閉じない。しかし往復するとセンサーが反応してゲートが閉じることがある。また、後列の人に迷惑にならないよう最大でも30秒以内には改札から出るよう心がけよう。改札の幅が十分でない場合は、多少手荒ではあるが荷物を横にして移動したり、事務所側の改札を使うようにしよう。


https://www.youtube.com/watch?v=dOQ4quLIPwY&t=11s

⑥電車


電車に乗り込むホームで電車を待つ際は、白線の内側に…ではなく、なるべく人の少ない車両か、スペースの広い場所で待とう。電車の乗降の際の人の流れ の速さはとても早く、人が多いと機材を蹴られたり、最悪ケガに繋がることがある。なるべくホームの中央付近に待機し、乗る人の列の最後尾あたりについて乗るのが良いだろう。乗ったら荷物は扉と反対側の扉との中央あたりに置くのがベスト。座席側に置くと勿論乗客は降りられず、ドア側は人の流れもあり危険である。また、降りる時は開くドアを確認し、降りる方向 に身体を前に荷物を後ろにしよう。エレベーター内の方向転換と同じである。


https://www.youtube.com/watch?v=3djbN1u_CSE&t=14s

⑦階段


 階段にスロープがあれば活用するのをおすすめするが、スロープが急、あるいは無い場合の運搬方法について。 まず、カートの場合、動画内で使用しているのはマグナカートというものだが、支柱と下のボードが太く頑丈に出来ているため持ち上げてもカートが歪まない。よって階段を昇る際は、取っ手を両手で持ち上げて昇る。この際足元が見えなくなるので転ばないよう注意。次にリズムトラベラー。リズムトラベラーは通常の取っ手の他に車輪側にも取っ手があり、横にすると両手を広げて持つことができるようになっている。なるべくおへそより上にくるように抱え、気をつけて昇るとよい。


https://www.youtube.com/watch?v=sLwQfxfwCAo

⑧バス


 バスに乗る際はまず荷物をバス停に置いて、運転手さんに後ろのドアを開けて貰えるかどうかを聞こう。OKが出たら荷物を持って乗り込むが、電車と違いバスは左右対称の構造になっていない。ドラムは出口の立ち入り禁止ゾーンの手前に置くのがベストだと思われる。あまりバスは構造上大きい荷物での移動に適していないのでおすすめ出来ないが、利用する場合はノンステップバスや、人の少ない時間帯に利用するといった考慮が必要である。


https://www.youtube.com/watch?v=Mjxxwo03ANA&t=4s

 ざっくりまとめると、正直なところドラムを持ち運ぶという事は普段よりもかなり周囲に気を遣わなければならない場面が多い。そして体力も時間もかなり浪費する為、両者において分厚い余裕が必要であることがわかる。さらに言ってしまえば、「車で移動した方が早いし楽じゃん!」ということであることは間違いない。こんな事を言ってしまえば多くのドラマーがスタジオに行ってしまうかもしれない。しかし、なぜ持ち運ぶのかと言ったら一から自分でセッティングしたドラムで音を出してみる事の楽しさである。スタジオのような音を吸収する素材で囲まれた環境と、外のような物音に囲まれた環境では聞こえ方が全然違うのである。確かに公共の場を利用するという点に関して、迷惑にならないよう配慮は必要だが、その上で音楽を楽しむという事に関しては自分の意欲にも繋がる。また、ドラムという目の当たりにするのが珍しい人達にとっては、より新鮮に映り、そこからコミュニケーションが生まれることもある。何か容れものを置けばお金が入ってくるかもしれない。 なのでこの動画を観て、皆ドラム持ち運ぼう(適当) Twitter(@drum310_) https://twitter.com/drum310_?s=09 Instagram(ainu_hammer)https://instagram.com/ainu_hammer/



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